〈募集終了〉共に色を染めていくゲストハウス

※本求人は募集を終了しています。一つの事業ストーリーとしてご覧ください。

 新鮮なスタッフ達が、装い新たになったエリア、真新しいゲストハウスの中で働く。

 大阪、天王寺公園のリニューアルにより生まれた「てんしば」エリア。その中に同じく生まれたばかり、2016年11月にオープンした「Kintetsu Friendly Hostel -Osaka Tennoji Park-」はある。

 ここでは今日もより良いゲストハウスを目指し試行錯誤が続いている。

「フレンドリー」「インターナショナル」

 この二つを軸に、一緒に作り上げていく仲間を募集中だ。

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 日曜日の昼下がり、青い空の下、広々とした芝の上で子どもたちが駆け回り、はしゃぎ声が響く。再開発が進む大阪市、天王寺。小綺麗に整備された「てんしば」エリア内に「Kintetsu Friendly Hostel」は自然に溶け込んでいる。優しい色調のゲストハウス内ではスタッフと宿泊客の打ち解けた話し声が聞こえてくる。

 そんなスタッフの方に話を聞かせてもらった。

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 創業当初からのスタッフの一人間山さん。現在大学4年生だ。

 普段の仕事ではレセプションでのチェックイン・チェックアウト業務、観光案内、清掃などをこなす。

 アジア、ヨーロッパ、アメリカ、宿泊客は様々な国から次々に訪れてくる。設備の説明、あべのハルカスや動物園での楽しみ方、夕食のおすすめスポットの案内。対応することも様々だ。

「とてもフレンドリーなゲストハウスだと思います」

 そう間山さんは話す。

 見ているとスタッフ間だけではなく、スタッフとゲストの間も気軽に接している。仕事の終わり頃、ゲストから少し話そうよと声を掛けられコミュニケーションスペースで一緒になって団欒する事もよくあるとの事だ。

 ゲストの約8割は海外からの旅行者であり、英語でのコミュニケーションが主となる。英語力に関しては間山さん自身はそれほどでも無いと言う。海外滞在経験も特にあるわけではない。しかし、苦労は感じないそうだ。ハートと、そして相手の気持ちに立つことが外国の人とのコミュニケーションで重要だと語る。

「流暢な英語だけが効果的ではないんだというのはここで働いていて学んだことです」

 例えば、アジア圏の宿泊客の中には英語をほとんど使えない人も少なくない。そういうゲストに対しては流暢に話すことはむしろ逆効果になる。

 間山さんの印象に残っているエピソードがある。

「中国人の女性のゲストが来て、英語も日本語も喋れないんですけど、『次の日の朝にバスのチケットを買ってハルカスから関空に行きたい』というような事を一生懸命伝えて来たんです」

「私も中国語は喋れないので、地図や翻訳サイトを使いながらなんとか場所を教えました。それでも心配だったので、『ハルカスから関空行きのバスのチケットを買いたいです』という風に書いたカードを渡しました。とても喜んでくれて、手でハートを作って何度も何度も感謝を伝えてくれたんです」

「フレンドリー」で「インターナショナル」。Kintetsu Friendly Hostelにはそんな特色が見える。一方で、やはり創業直後ならではの模索も続いているようだ。

「例えば館内の表示も最初はこういう風に書いた方がいいと思っていたのが、後になってやっぱり変えようとなることがあります」

 意見や問題点があればアルバイトスタッフ、社員みんなで考え、話し合い、改善を行う。

 キッチンに貼られている表示も間山さんと仲間の仕事だ。最初は英語だけで良いと思っていたが、英語を使えるゲストだけではないと気づき絵を載せるようにした。

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 イベントや飾り付けなどの企画もスタッフが積極的に立てる。この日はお雑煮をゲストに楽しんでもらうイベントを行っていた。インスタグラムの撮影用ボードもスタッフの案である。

「今後は別のグループのお客さん同士が自然に交流できるようになるようなアイデアを出したいと考えています」

 間山さんは今後の目標についてそう語っていた。よりゲストに素敵な体験をしてもらえるように、試行錯誤は続く。

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 朝10時頃、チェックアウトを終え空いた部屋でゲストが剥がし忘れたシーツを片付けていたのは支配人の太田さんだった。忙しくゲストハウス内を動き回っている。挨拶をすると明るく返してくれた。

 ゲストハウスの運営、管理を担うのがこの太田さんである。

 創業前、企画が立ち上がった後に事業へ参加することになったという。

 ゲストハウスにはこだわりがあった。

「高校の時の卒業旅行でバイクの旅をして、ユースホステルに泊まったんです。その時に外国の人たちと交わる機会があって、中学生レベルの英語でもなんとか意思を通じさせることができた時がとても嬉しかったですね」

 その時に海外の人と交流する楽しみを知り、それを目的に各地のホステルやゲストハウスに泊まる旅を楽しむようになったという。

 近鉄不動産にとってゲストハウス事業は初めての試みである。ノウハウは無かった。自身の顧客としての経験から、必要だと思うものを太田さんは提案した。それらがふんだんに施設内に取り入れられている。

 例えば各ベッドに備え付けられている台はその一つだ。バッグが置け、簡単な作業もできる。自分がゲストハウスに泊まっている時、こういうものがあれば便利だなと思っていた。

 実際に泊まってみた感想としても、細かい点に気配りが届いている。ゲストハウスというと少し不便な点があったりするものだが、ここでは不都合なく快適に過ごせた。

 しかし運営する上での模索は続く。

 「顧客としての立場はよくわかっているんですけども、運営する側に回るとなるとわからないことも色々出てきました。まだまだ試行錯誤中ですね」

 そんな中、宿泊客により良い経験をしてもらえるゲストハウスにするためのアイデアをスタッフにも期待している。

「今後はイベントなんかをもう少しやれればいいなと思っています。アイデアを出してくれるのは望むところですね」

「規制などのルールは遵守しながらも、そういった制約を乗り越え企画を実行に移す。難しいけども今のスタッフにとっては良い経験となっているんじゃないでしょうか」

 ここで働く上でどのような性格の人が合っているのかを太田さんの考えを聞いてみた。

「フレンドリーさは外せませんね。明るさや親しみやすさを持った方が向いていると思います」

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 取材中にも間山さんをはじめスタッフの方が声を掛けてくるなど、慕われている様子が見られた。

「私の一つこだわった点で、泊まって雰囲気が良いなと感じたゲストハウスは必ずスタッフ同士の中もよかったんです。」

 インタビューを進める中で、太田さんの口からも間山さんと同様の言葉が出た。

「スムーズな英語が良いとは限らないんですね」

「それ、さっき私も言いました(笑)」(間山さん)

 意思の統一がうまくいっているように見えた。

 向いている方向は一緒である。スタッフ全員で一丸となり、より良いゲストハウスへの模索は続いていく。

「フレンドリー」

「インターナショナル」

 二つの軸を中心に、Kintetsu Friendly Hostelは試行錯誤中だ。発展途上の環境、色を染めていく過程の中で、あなたのアイデアを活かしてはいかがだろうか。

(高野 滉平)

※本求人は募集を終了しています。

2017年03月13日 | Posted in 求人 | | Comments Closed 

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