「変人求む」 -手を挙げれば後押ししてくれるゲストハウス-


大阪、梅田。中心街から少し離れた場所にひっそりと構えているゲストハウスがある。

Osaka Guesthouse Hive

シンプルでモダンな造りで、中に入るとレゲエのBGMが聞こえてきた。オーストラリアのバックパッカーズやアメリカのユースホステルのような雰囲気だ。

このゲストハウスでは何か目標を掲げた「変人」を求めている。

 

マネージャーの松田さん。大阪ゲストハウスハイブの管理運営を担っている。

ハイブには創業当初から携わっている。以前はオーストラリアのブリスベンでアパレルショップの運営をしていた。その後洋服の卸売会社での営業に就き、再び転職先を探していた。そんな中で自分の持つ英語と営業力が活かせ、かつこれから日本で大きくなるであろうゲストハウス事業に興味を持った。そして今のオーナーと話し開業に関わることになったという。

 

現在はオーナーが現場から退き、運営を任されている。方向を決めるのは松田さんだ。

このゲストハウスの特徴を語ってくれた。

 

「例えば他のゲストハウスだと、盆栽を置いたり茶室を設置したりして海外から来た人を喜ばせばようとしたりとか、コンセプトを押し出したものがあったりするんです。けどこれから簡易宿泊の業態が大きくなって行くと、そういう概念ではなくなると思うんですね。そういうのが本当に求められているとしたら海外でもそのスタイルがもっとやられているはずなので。なのでうちは、これから大きくなるゲストハウス業界でスタンダードを狙って行くイメージですね」

 

ゲストハウス内を見せてもらうと、たしかにロビー、部屋、キッチン、それぞれ強いコンセプトがあるというよりはオーソドックスな構成になっている。

 

「一度真剣に考えたことがあったんです。コンセプトを採用するかどうか。」

「でも自分が海外に行った時にそういったゲストハウスに泊まりたいかというと、そうでもなかったんですね。安く泊まれて、きれいで、安全。バックパッカーとしてはとりあえずそれが揃っていればOKだと思って求めているのはこれくらいだなと思って」

そしてハイブは今の方向性を維持したそうだ。

 

現在のスタッフ松田さんを含め社員が2人とアルバイトスタッフが15人だ。

 

接客、清掃などの基本業務に加え、イベント等の企画を執り行うのもアルバイトスタッフの仕事である。企画の案を出すのはアルバイトスタッフが主で、松田さんから発信する事はほぼ無いそうだ。

 

ハロウィンには”うまい棒”2000本をフロントの壁一面に張り出し、ゲストに自由に取っていってもらうという企画が行われた。

 

「大失敗でしたね(笑)」

「遠慮してなかなかみんな取らないんですよ。端の方だけちょっとずつ減っていくみたいな感じになっちゃって」

 

スタッフの一人が言った事が面白そうだということで実現された企画だったそうだ。しかし、失敗でも残るものはある。

 

「スタッフには失敗してもいいやという感覚を持って欲しいと思っています。0から1を作るっていうのは僕の好きな部分で、世間では難しいように思われているんですけど、でもやってみると面白さが感じられると思います。仮に失敗しても自分がやったっていう自信が付くじゃないですか」

 

そして松田さんは「一歩を踏み出した」スタッフへのサポートを掲げる。

 

「背中を向けている人に『来いよ』という風には言わないです。でも一歩踏み出して手を挙げてくれた人には後押しをします」

 

ハイブで働くのに合っていると思う人について語ってくれた。

 

「変人ですかね(笑)」

 

「当たり前のことが当たり前にできる事はそんなに重視しません。むしろある事に関しては7も8も9も10もできるけど、え?お前こんな事もできないの?というような人の方が個人的には面白いですね。キャラクターが立っている人に来て欲しいです」

 

そしてこう付け加える。

 

「何かしたいことがあるけど、今までは一歩踏み出せなかった。今までは保険をかけて生きて来た。それを変えたい。そういう人がいればそれがやりやすいような環境だと思います」

 

2015年の開業当初からのスタッフの一人山本さん。現在はアルバイトのリーダーを勤めている。

外国の人との交流や海外ドラマが好きで、19歳の時にカリフォルニアに7ヶ月間の留学をした。帰国後いくつかの仕事に就いたが、英語を使う機会が無く物足りなかった。そんな時に出会ったのがハイブでの仕事だった。清掃をしながらでもゲストと喋る機会がある。むしろ喋る事が仕事である、そういう環境であった。

 

「ここでは自由にやりたい事をやらせてもらっています。やりたい事・目標を掲げていれば背中を押してもらえる環境ですね」

 

ハイブでの仕事について山本さんはそのように語る。

 

週末毎にスタッフが企画したイベントが行われる。

たこ焼きパーティー、サイクリングツアー、書道体験。

最初は消極的だった山本さんも、自ら企画を立ち上げるようになった。

「自分も失敗したらどうしようと考えるタイプだったんですけど、0から1を作る作業

を実際に自分でやってみて、自信が付きましたね」

 

もちろんスムーズに行くことばかりではない。しかし、失敗を恐れる必要がない環境が後押ししてくれる。

 

「企画を立てて進める上で自分は必ず一回はこけるんですよ。それでアドバイスをもらいながらどう乗り越えればいいか考えます。それでも全部がうまくいくわけではないですけど、前向きにやらせていただいています」

 

 ”日本語レッスン”は山本さんの企画だ。ゲストからの案を取り入れ実行に移した。宿泊客だけでなく大阪に住む外国人もターゲットとし、日本語を学びたい人、友達を作りたい人を募った。様々な国から来た人同士が交流を始めるきっかけにもなると思った。

当初はすぐに埋まるほどの人気イベントであった。しかし、最近ではなかなか人集めに苦戦しているという。

「いろんな日本語レッスンのサービスが盛んになってきたので、その中で対応して行かなければならないと思っています」

 

苦戦する中でも、今ではそれに立ち向かっていく自信が付いている。

 

ここで働くのに合う人について以下ように語る。

 

「何かしたい事は抱えているけどうまくいっていなくて、変化をつけたい。そういう人が合っていると思います」

 

「今働いているスタッフもこのゲストハウスという特別な環境で何かを得る目的をもった人が多いですね」

 

最後に松田さんがゲストハウスの今後目指す形について語ってくれた。

 

「これから時代が変化していく中で、そこに対応していく事と僕らが今持っている物とのバランスを考えないといけないですね。それを考える時期に今まさに差し掛かっていると思います。会社として芯の部分は絶対にブレないで、でも表面的な部分、変化をつけられる部分は変化をさせて行かないといけない」

 

「自分たちのやりたいことはやりつつ、時代の流れには常にアンテナを張って合わせるところは合わせていかないといけませんね」

 

「マジメなの苦手なんですよ(笑)」

インタビューを終えると松田さんはそう言いながら苦笑した。

欠落する部分はある、それでも何かできることがある。そんな「変人」の活躍する場がここにはある。

 

やりたいことはあるが一歩を踏み出せないでいる人がいるとしたら、大阪ゲストハウスハイブはそんな人に変化を生み出せる場所かもしれない。ここには勇気を持ち手を挙げた人を後押しする環境が整っている。

(高野 滉平)

 

Osaka Guesthouse Hive
募集職種 宿泊施設のスタッフ
仕事内容 ・フロント業務(チェックイン、メール、電話対応)

・1日5時間程度の全館内の清掃

・各イベント・パーティー企画

・日本語レッスン

・英会話レッスン

・1day ツアー

・お客さんとのコミュニケーション

働く場所 大阪市福島区福島6-24-6
働く時間 シフト制(週30時間程度:応相談)
求める人物像 ・自発的に動ける方

・接客が大好き

・英語での受け答えが出来る方

・パソコン業務(イラストレーター等)出来る方大歓迎!

雇用形態 バイト・パート
給与 時給900円 試用期間3カ月
募集予定人数 若干名
選考プロセス 応募・問い合わせフォームより、お名前/メールアドレス/電話番号/ご年齢をお送りください。担当者から追ってご連絡させていただきます。
その他 公式ウェブページ

http://osaka-guesthouse-hive.com/
Facebookページ

https://www.facebook.com/osaka.guesthouse.hive/

 


2017年03月14日 | Posted in ゲストハウス・宿で働く, 求人 | タグ: No Comments » 

関連記事