サラリーマンスキルを副業先でどう活かせるのか 〜4つの副業実践者から考える〜


自分のサラリーマンとしてのスキルを、他の場所でどう活かせるのだろうか、と考えたことはないでしょうか。

今の職場以外で自分の力を試したい、経験を積んでみたいと思うきっかけは様々だと思います。

将来は、別の地域に移住したい、自分で事業を手がけてみたい、そのためにいろんな経験を積んでみたい、と思う人もいるでしょう。

あるいは、日々一生懸命仕事をしてはいても、この先30年も40年も、同じ会社・同じ仕事を続けるイメージはなかなか持てない、何か好きな仕事を見つけたいと考えることもあると思います。

本業と並行して小さく関われる副業が、経験を積む良い手段ですが、「副業には特別なスキルが必要なのではないか」と考えてしまいますよね。

 

そこで今回は、実際に副業をしている人を例に、本業のどんなスキルを副業へ活かせているのか、紐解いてみたいと思います。

尚、この記事では本業は週5日フルタイムの仕事のことを指しており、副業はそれ以外の時間を切り盛りして行っている仕事を指しています。時間の使い方が違うだけで、力の入れ具合は本業と副業で差はないという認識で読み進めていただきたいです。

副業家の紹介

今回は、広報を中心とした本業と副業をしている三原さんをご紹介したいと思います。

パラレル求人の「先生たちへ、新たな視点を届ける」でも取材させていただきましたが、先生の学校の代表の他にも複数の副業をしています。

《本業の経歴》

業界・企業 経験年数 仕事内容
学校法人 8年
  • 専門学校や私立大学の先生
  • 生徒募集の広報
ベンチャー企業(Webプロモーションど) 2年
  • 法人営業
  • オウンドメディア編集長
一般事業会社(現職) 1年
  • to Bサービスの社外広報

現在は、to Bサービスの社外広報を行っています。広報は、一般的に社内広報と社外広報に分けられ、さらに社外広報の対象物は企業とサービスに分けられます。三原さんが担当しているのは、サービスを発信する社外広報です。

広報は、広告と違ってお金を払わずにメディアに取り上げてもらいます。したがって、記者やメディアの方に「この情報を世の中に発信したい」と思ってもらう必要があります。

また、世の中の人は広報を通じてサービスのイメージを認知するので、企業内で発信タイミングや打ち出し方の議論が活発に行われます。社外と社内にステークホルダーが多数存在するので、調整が多い仕事でもあるそうです。

Webのプロモーション会社で経験したオウンドメディア編集長は、企業やサービスを認知させる役割もあり広報の側面もあります。少し大雑把かもしれませんが、これまでの仕事経験は「社外広報」というキーワードで重なりがありそうです。

《本業で共通するスキル》

副業は、現在4つほど行っています。

《現在行っている副業》

副業先 経験年数 仕事内容
子ども服のEC・OEM製造

(業務委託)

数ヶ月
  • 企業ブランディング
  • to Cサービスブランディング
  • オウンドメディア立上げ
出版社

(業務委託)

数ヶ月
  •  書籍(toC)のPR
先生の学校

(発起人)

1年
  • イベントの企画・集客
  • 「先生の学校」のブランディング
NPO法人

(プロボノ)

数ヶ月
  • 法人広報のアドバイザー

 

本業のどんなスキルを副業へ活かせているか

雇用形態や仕事内容は様々ですが、本業のどんなスキルを副業へ活かせているのでしょうか。

結論から言うと、一部の経験やスキルは重なるものの、決して全て重なり合っているわけではありませんでした。足りないところは、その時々で学びながら副業先で成果を出しているようです。

 

副業①:子ども服EC・OEM(業務委託)

1つ目の副業先は、子ども服をOEM製造(メーカーへ委託し製造してもらう)し、ECサイトで販売する企業です。企業ブランディングを中心に、サービスブランディング、現在はオウンドメディアの立上げも任されています。

広報は、企業あるいはサービスの「らしさ」を世の中に認識してもらう、ブランディングの側面も強い仕事です。社外広報の経験は、ブランディングにも十分活かされるようです。

《本業と副業の重なるスキル》

一方で、対象物がサービス /企業、 toBサービス / toCサービスと異なるところが、新たに経験が積めるポイントです。

オウンドメディアの立上げでは、前職の経験が存分に活かせていそうですね。ただ、Web

プロモーションは to Bで、子ども服は to Cなので、ここでも新しい経験が積めていそうです。

 

副業②:出版社(業務委託)

2つ目の副業先は、出版社です。サービスは書籍なので to Cサービスの社外広報を担当しています。

《本業と副業の重なるスキル》

子ども服の副業と同じく、社外広報という点では重なりますが、to Bかto Cかという点が異なります。サービスが異なれば露出するメディアも異なるので、どこにどうアプローチすべきかが本業と勝手が違ってきそうです。

ただ、三原さんはもともと本が好きで「あの雑誌はこんなテイストだからこの書籍を取り上げてもらいやすいかもしれない」という勘が働くのだそうです。

好きなことを副業にすると、普段自然と行っている情報収集が、経験不足を補ってくれると言えるかもしれません。

 

副業③:先生の学校(任意団体、発起人)

3つ目は、自ら立ち上げた先生の学校という任意団体です。先生の学校は、小中高、専門学校などの先生たちに対して、クラウドファンディングやフィンランド教育などの新しいインプットを提供するイベントを毎月開催しています。

具体的な仕事は、毎月のイベント企画・集客が主ですが、「先生の学校」のブランディングにも力を入れています。具体的には、webサイト等で使うクリエイティブ(広報に使う制作物)の考案・統一や、会場選びなどに気を配っているそうです。

《本業と副業の重なるスキル》

また、広報業務ではメディアに取り上げてもらうための企画立案に多くの時間を使います。広報業務とイベント開催は、一見畑違いの仕事のようですが、実は重なり合う部分が多いようです。

なにより、三原さんはもともと先生だったので、先生の気持ちが分かるというのは大きなプラスになります。

一方で、第一回のイベント開催ではクラウドファンディングを活用しましたが、目標金額を達成できませんでした。0から立ち上げるフェーズでは、また違った経験が積めているようでした。

 

副業④:NPO法人(プロボノ)

4つ目の副業先は、NPO法人で法人自体の社外広報のアドバイザーをしています。月1回ほどの関わりで、手を動かすというよりはアドバイスをすることが多いようです。

《本業と副業の重なるスキル》

本業とは社外広報という重なりがありますし、子ども服の副業とは法人自体を広報する点で重なっています。

一方で、営利団体である事業会社と、非営利団体のNPOでは、気を使うポイントが違いそうですよね。物を売る広報や事業会社とは、また違った景色を見ながら副業が出来そうです。

 

副業のはじまりはLINEから

今の会社が副業OKだったことが副業を始めるきっかけだったそうですが、どうすれば4つも副業先を見つけられるのでしょうか。

例えば子ども服の副業は、もともとの知り合いとの何気ないLINEのやりとりがきっかけでした。「広報関係の副業をしたいと思っている」と伝えたところ、「うちでやってみてはどうか」と誘ってもらったそうです。

出版社の副業の時は、もともとその出版社が好きだったので、「無償でインターンとして働かせてほしい」と問合せたところ、提案内容がニーズにフィットして業務委託として働き始めることになりました。

どちらも共通していることは、自分から「こんな副業をやってみたい」と発信していること。気軽に日常的に言ってみるスタンスでいると、キャッチしてくれる人、フィットする副業先がきっとあるのではないでしょうか。

 

まとめ

副業先が、to B / to C、サービスの広報 / 企業の広報、営利団体 / 非営利団体など多岐に渡り、サービスも業界も本業とは違いましたね。ただ、そこには重なり合う部分があり、本業のスキルや経験が活かされていました。

一方で、重ならない部分も決して少なくありません。足りない経験は、その時々で学んでいて、例えば日常生活でも人が集まっている店があると「なぜ集まっているのか」を考える癖がついているのだそうです。

三原さんの先生から始まった経歴は、多様であるとも言えますし、一方で専門性が高まりにくいとも言えます。やってみたい、好きだからという起点で副業先を見つけ、多様な経験を存分に活かしている印象でした。

また出版社の例のように、好きということが、知らず知らずのうちに副業に活かされることもあります。

今のスキルで足りないと感じても、気になる副業先があれば、話を聞かせてもらうスタンスで、問合せてみてはいかがでしょうか。その場のコミュニケーションで、始められる副業が見つかるかもしれません。

 

参考:広報に関連する副業求人

パラレル求人の広報に関連する副業求人を紹介します。

 

研究開発をもっと手軽に

アイディアを持つ人と、実験機器や技術者をマッチングするコラボメーカーを構築中の企業です。

これまではヒアリングやサービス構築に集中していましたが、今後は対外的な発信も積極的に行いたいそうです。先日、代表の古谷さんに会ったのですが、クラウドファンディングも検討しているとのことでした。

古谷さん自身も、現在大学発ベンチャーに勤めながら、副業的にサービスを立上げています。他にも、数名副業的に携わっている人がいるようです。

スタートアップフェーズや研究開発に興味がある方は、是非連絡をして話してみてください。

 

スポーツの力で、生涯活きる学びと、つながり深いマチづくりを


NPO法人スポーツカントリーアンビスタでは、スポンサーへの認知や提携を目的とした営業・広報担当を募集しています。関わる頻度に応じて、業務委託やプロボノなど柔軟に相談出来ます。

少年・少女サッカーチームから始まったNPO法人ですが、社会人基礎力を子ども向けに教育するアカデミアや、ロディヨガ教室など幅広く展開しています。地域の人が交流する施設も、現在クラウドファンディングを活用して構築しています。

スポーツや地域交流、生涯学習などに興味がある方は、是非連絡をして話してみてください。

先生たちへ、新たな視点を届ける


三原さんが運営する先生の学校でも、イベント企画や集客で、広報の力が活かされます。

子どもたちにダイレクトに影響を与える先生へ、良質なインプットを届けることをイベントを通して行っています。

興味のある方は直接話してみるのもいいですし、先生の学校のイベントに参加してみるのもいいかもしれません。


2017年05月13日 | Posted in 複業実践者からのヒント | | No Comments » 

関連記事