週末に小さく始める、副業バーの開き方〈パートナー募集中〉


バーやカフェを将来やってみたい人にとって、初期費用も準備期間もゼロでスタート出来る開業方法は、魅力的ではないでしょうか。

飲食店をやってみたいと思っても、何から手を付けていいか分からなかったり、最初から大きな投資をすることに不安を感じるはずです。

そこで今回は、会社勤めや他の仕事と並行しながら副業的に始められる開業スタイルを紹介します。

週1回など好きな頻度で借りられるシェアスペースを利用して、週末に小さくバーを始めた人のインタビューを基にまとめてみました。一緒にやるパートナーも募集しているようなので、ご興味ある方は一緒に始めることも出来ます。

バーを例に紹介しますが、カフェやランチ、朝会などいろんな用途で、始められる方法です。開催日時も、週末以外の平日や日中の時間帯も利用出来ます。

 

小さく始めた週末副業バー「(仮)Bar de Fondue」

浅草から吾妻橋を渡って少し歩くと、2週間に1回、金曜日だけ開かれている「(仮)Bar de Fondue」がある。マスターを務めるのは吉井さんで、奥さんも主に料理を手伝っている。バーの名前は、まだ(仮)。

もっとも、そのバーの名前は吉井さんが務めるときだけだ。その場所は、一般的には「Cafe & Diner “BUZZLE”」という名前の、バーやカフェを開けるシェアスペースだ。曜日ごとにいろんな借り手が、それぞれのアイディアで飲食関係のお店を開いている。

「(仮)Bar de Fondue」のコンセプトは、「お店を出る時にチーズを食べたくなるフォンデュ屋さん」だ。フォンデュという店の名前だけれど、チーズフォンデュは出さない。

訪れた時のメニューは、こんなラインナップだった。

  • 野菜を山芋につけるフォンデュ
  • 野菜やライスボールを麻婆につけるフォンデュ
  • フルーツを抹茶やほうじ茶のソースにつけるフォンデュ

決してチーズは出さない。だから、お店を出る時になんだかチーズが食べたくなるフォンデュ屋さんだ。そんな遊び心全開のコンセプトで開けるのも、小さく始められるからこそ。

 

吉井さんがこのバーを始めたきっかけは、いろんな人に退職と移住の挨拶をしたかったから。3月末で会社を退職し、9月から地方に移住することになっている。

いろんな人に会いたいけれど、そのために時間をもらうのも少し悪い気がするし、調整も正直少し大変。なにか良い場所や方法はないかと考えていた時に、曜日ごとにシェア出来る、気軽に開けるバーの存在を知った。

フォンデュにしたのは、来てくれた人に自然なつながりが生まれるように、というのが1つの狙い。鍋を囲むように、2,3人でフォンデュをシェアするので、自然と会話が生まれる。

もちろん、飲食店にも興味があった。小さい頃からの憧れでもあったし、あるきっかけで飲食に関する展示会に行った時に、「”食”っていいな」と思った。

その展示会では、お酒の試飲も食べ物の試食も出来るから、みんな仕事で来ているんだろうけど、なんだか楽しそうに交流している。それが、社会課題の解決や効率化をキーワードとした普段の仕事とは、少し違う魅力を感じた。

 

メニューを考えている時は、なんだか頭が働いて、どんどんアイディアが湧いてくる。見たことも食べたこともないフォンデュを想像して、ネットで検索してみる。検索にヒットすると、少し残念な気持ちにも。あくまでも、新しいフォンデュ、意外なフォンデュで驚かせたい。

思いついたアイディアは、奥さんに話してみて、少しずつ形にしていく。その後、実際に食材を調達して、2、3回試行錯誤してお店に出している。

そうして金曜日に開いたお店には、吉井さんの知人を中心にお客さんが集まっている。まだ不慣れなお酒作りは、お客さんとして来てくれた経験がある知人に、少しつっこみを受けながら作ったりしている。

吉井さんの、退職と移住の挨拶はそんな形で果たされ、飲食店をやってみたいというちょっとした憧れも、副業バーで叶えられている。

 

準備

ここからは、準備するものや収支など具体的なところに触れていこうと思います。「Cafe & Diner “BUZZLE”」を例にしており、他のシェアスペースではまた違ってきますので、あらかじめご了承ください。

シェアスペースに用意されているものと、自分で用意することは以下の通りです。

 

用意されているもの

お酒は、ビールやワイン、ウイスキー、カンパリなどの一般的なリキュール類は用意されています。それらのお酒で出すことが出来るお酒のメニュー表もあるので、お酒関係で用意するものはありません。

自分のこだわりのお酒を出すことも出来ますが、その場合は料金体系に影響しますので、あとでご紹介します。

キッチンは2口コンロで、新しくて綺麗でした。調理器具やグラス、お皿も一通り用意されています。

 

自分で用意すること

フード関係は、メニューを考えたり、食材を買ったり作ったりは自分で行います。ただ、ここはオーナー次第なので、お酒をメインにして、乾き物中心にしたりとか、自分のこだわり次第で自由に出来ます。

少しスキル的なことで言うと、お酒の作り方は覚えておく必要がありそうです。ただ、そこも週末バーならではなのか、吉井さんは出せるお酒を限定して、少しずつ作り方を覚えているようでした。全ては、オーナー次第ですね。

 

収支

次は収支の話です。売上は、普通のお店と同じくお客さんからもらう、お酒、フード、チャージ代です。もちろんチャージ代をもらうかはオーナー次第です。

原価は、場所代として1回3,000円と、お客さん1人につきチャージ料500円です。この場所代やチャージ料と、お酒の売上の6割をシェアスペースの管理会社に支払います。あとは、フードの原価なので、ここは出す料理によって変わってきます。

BUZZLEは昼時間も利用できます。昼時間は、場所代は2,000円で、人数に応じたチャージ料はかかりません。

お酒は用意されているものを出すのが便利ですが、自分で持ち込むことも出来ます。その場合は、お客さん1人につき500円をシェアスペースの管理会社に払うことになります。

例えば、10人お客さんが来て、1人3,000円くらいの売上だとすると、ざっと以下のような収支になります。尚、この例は筆者が設定したものなので、吉井さんのお店の収支とは関係ありません。

初期費用や準備に負担が少ないことを考えると、トントンあるいは少し収入が得られるのは、ちょうど良い着地ではないでしょうか。

吉井さんの他に開いている人も、「お茶を飲む機会を提供したい」など、収入よりは自分の関心が高いこと、やってみたいことを目的にお店を開く人が多いようです。

 

副業バーで経験出来ること

吉井さんは、飲食店でのアルバイト経験はありますが、自分で切り盛りしたことはありません。

オーナーをやって感じることは、業務範囲が広いということです。注文をとる、お酒を作る、お酒やフードを出す、食器を洗う、会計をする、何よりも楽しく過ごしてもらうためにお客さん同士の会話を促す、などなど。

アルバイトでは分業ですが、小さいお店でもオーナーとなると、初めてやる仕事も多く少し大変のようです。そんな経験をすると、必要なスキルや、効率的な仕事の仕方を考えたり整理できそうですよね。

あとは、在庫ロスにも心を痛めているそうです。用意した食材は全て出されるわけではないので、それなりに余ってしまいます。

一般的な飲食店では、そのロスをどう消費しているか、あるいは用意する食材の量をどう見積もっているか、聞いてみたいとも話していました。小さくても、自分でお店を開くからこそいろいろな課題の発見も出来るようです。

 

隔週の副業バーのメリット

吉井さんのように、隔週の副業バースタイルだと、こんなメリットがあるようです。

  • フィードバックから、改善方法を考える時間を確保出来る
  • 負担が少ない
  • ちょうど良い強制力が働く

バーを開くと、お客さんの反応を見て、業務やメニューの改善ポイントが見えてきます。次の開店日まで時間があるので、じっくり振り返って、改善方法を考えることが出来ます。新しいお酒の作り方の勉強時間も確保出来ますしね。

何事も初めてのことをすると、どっと疲れがくるもの。他の仕事をしながらの副業スタイルには、1,2週に1回程度が負担が少なくて良いのではないでしょうか。

一方で、開く日が定まっているというのは、ちょうど良い強制力かもしれません。毎回場所の確保や開催日時を決めるのは大変ですが、場所と時間があらかじめ決まっていると、考えることが減って楽ですよね。

隔週の副業バースタイルは、一気に開業スキルがつくわけではないかもしれませんが、課題や改善方法など考える時間を確保出来る点が、大きなメリットと言えそうです。

 

具体的なアクション

小さく始められる副業バーは、どのように始めれば良いのでしょうか。

 

「Cafe & Diner ”BUZZLE”」で始める

1つは、吉井さんと同じようにシェアスペース「Cafe & Diner “BUZZLE”」で始める方法です。Facebookページからメッセージを送り、空き状況や分からないことは質問などしてみてください。

昼時間も利用できるので、バーだけでなく、カフェや勉強会などいろいろな使い方ができます。

 

「(仮)Bar de Fondue」にジョインする(パートナー募集中)

実は今、吉井さんは一緒にやってくれるパートナーを募集しています。今一緒にやっている奥さんが、今後少し忙しくなるためです。

最初から1人で始めることに抵抗があったり、誰かと一緒にわいわい始めたい、という人は週末副業バーを一緒に始めてみるのも良いかもしれません。

興味がある方は、パラレル求人へご連絡ください。問合せフォームはこちらです。

 

副業先にジョインする

自分で始めるよりも、接客やオペレーションを学びたい、という人は副業として既存のお店へジョインする方法もあります。参考までに、パラレル求人で飲食に関する副業先を紹介します。

 

「屋根裏部屋」を意味するattic room渋谷などを展開する株式会社アティックプラニングは、店舗ごとに個性的なコンセプトで展開しています。

attic room渋谷の店長・鈴木さんは、元サラリーマンから、飲食の世界に飛び込みました。将来どんなお店をやってみたいか談義なんかも、楽しく出来そうですね。

 

スパニッシュイタリアンROJICAや、古民家を改装した自然派ワインバルNOVOなどを展開する株式会社シュガーアンドスパイスは、農家さんとの関係性や地域との関わりを大事しています。

実際に農園に行って収穫を手伝ったり、日常で見つけたちょっとおもしろいお酒をメニューに取り入れたりしています。

最近では、お店がある浅草橋に新しい人が増えてきたので、そんな地域の人たちが交流する場にもしていきたいのだそうです。

 

まとめ

実際にお店を始めようとすると、いろんな不安がありますが、今回紹介したスタイルはリスクも負担も小さい方法でした。

将来お店を開くために経験してみたい、好きだからやってみたい、あるいは本当に自分がお店を持ちたいのか実際にやって確かめたい、などいろんな目的があると思います。

最初の一歩の踏み出し方には、いくつかパターンがありそうなので、自分に合ったスタイルで始めてみてはいかがでしょうか。


2017年05月21日 | Posted in 複業アイディア・チャレンジ | | No Comments » 

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