〈募集終了〉動画時代のスポーツ教科書で、誰でもどこでもレベルアップを

※本求人は募集を終了しています。一つの事業ストーリーとしてご覧ください。

 正しい方法で練習するとこんなにうまくなるんだ、って驚くことがある。

少し前だと周囲の環境次第だったけれど、インターネットのおかげで、環境の格差を解消出来る時代になった。

株式会社Nextbookは、サッカーゴールキーパーの体系的な練習方法の動画による提供と、チャットによるアドバイスや練習方法の提案を行っている。

2017年6月1日に、動画100本を掲載したGK’s Textbookをスタートしたばかり。小中高生や、教える立場であるコーチや保護者が主なターゲットだ。

 今回は、大きく2つの仕事の募集です。

1つ目は、顧客との接点を作り、最適な売り方を考える仕事です。webマーケティングという職種になりますが、一番大切なことは、選手や保護者の気持ちを考えることや、サービスの価値を伝えることです。

2つ目は、webサービスやチャット支援サービスの開発をする仕事です。今のサービスに加えて、ゴールキーパー同士のコミュニティの需要もありそうだから、やりたいことが山積みなんです。

他にも、「何か手伝えそう」「こういう方法はどう?」と感じた方とは、専門性によらず一緒にサービスを作っていきたいと思っています。

 渋谷にある、出会いとイノベーションの場、TECH LAB PAAKがNextbookの仕事の拠点。

代表の濤﨑(とうさき)さんは、高校時代までは選手としてゴールキーパーをしていた。

「中学校は都大会でベスト16くらいの学校で、地域選抜にも選ばれていました。ただ、高校は同期が100人くらいいる高校で、なかなか試合に出れなかったんです。」

「初めて公式戦に出た時に、ミスをしてしまって、その後トップチームからも外れてしまいました。そのまま、受験勉強に気持ちを切り替えて大学へ進学し、大学では特に選手としては活動しませんでした。」

コーチを始めたのは、小学校の時にお世話になっていたチームに、遊びに行ったのがきっかけ。

「遊びに行ったら『コーチやってよ』と言われて、『いいよー』って返事して始めました(笑)。」

「最初は何をしていいか分からなかったんですけど、本を参考にしたり、試行錯誤しながら指導しました。」

コーチという立場に徐々にはまっていった。

「子どもたちは試合の中でも成長して、練習では出来なかったプレーが試合で出来たりするんですよ。スラムダンクの山王戦で、安西先生が言った通りなんです。桜木に言った『どんどん良くなる君のプレーを見ていたかった』ってやつです(笑)。」

同時に、コーチとして試合に同行し、他のチームとも接するようになって、キーパーの課題も感じるようになった。

「例えば、2年くらいやっている子が、キーパーとして基本的なことが出来ていなかったりするんです。」

「キーパーは日本ではマイナーなポジションなので、指導出来る人が多くありません。しかも、東京はまだいいけど、地方だとさらに大変だと聞きました。」

「教えてくれる人がいないのに、取れって言う方が無理な話で、モチベーションにも影響します。キーパーは1つのミスが失点につながるので、チームの中で辛い思いをすることもありますから。」

 コーチをやっていて痛感するのは、1人で教えられる人数は限られるということだった。

「僕が1万人、2万人見れればいいけど、それは難しい。」

「ネットで、しかも動画メインの教科書があればいいのではないか、と思いました。他のコーチからは、本の画像や活字では分からないという話も聞いていましたし。」

 大学卒業後は、IT企業に勤める傍ら、週末にコーチとしての活動を続けた。

仕事をしていると、徐々に「これがやりたいことだっけ?」と感じるようになった。1年弱で会社を辞めて、アイディアを形にすることにした。

「当初のアイディアを具体的なシステム要件に落とし込んでいくと、これは無理だなってなって。何も知らなかったんですよ、どうしようかなと思いました(笑)。」

そんな時に、TOKYO STARTUP GATEWAYという、スタートアップを支援するプログラムの存在を知った。

「起業が前提ではなかったんですけど、プログラムの存在を知って、『いろいろ聞ける』と思って応募しました。賞金も出るようでしたし(笑)。」

応募総数約1000件の中から、10名のファイナリストに選ばれた。ファイナリストは応募から4段階のブラッシュアップや審査を経て、選出される。

「プログラム中は、リーンスタートアップの手法に則って、ビジネスプランのブラッシュアップをしました。紙に書いた最小限のアイディアプロトタイプで、コーチからヒアリングをしたりしました。」

「想いだけで始めたので、ビジネスの基本的なことから、いろいろ学ばせてもらいました。」

「ファイナリストに選ばれたのは運もありますよ、ハーフが僕しかいなかったんで(笑)。」

 そこから、自力でサービススタートまで持っていった。

「動画は約100本上げていて、体系的な知識とスキルを身につけられる量としては十分です。コーチをしているチームの子どもに、教えるから撮らせてってお願いして作成しました。」

「サイトは、プログラミングを独学で勉強して、何とか作り上げました。」

これからは、サービス改善に加えて、より広くサービスを知ってもらい、売り方を考えていくフェーズだ。

「ツイッターなどで、興味を持ってくれた人から反応を聞いたりしています。まだ少ないですが、有料会員になってくれる人も出てきました。」

「使うのは子どもですが、購入するのは保護者になります。保護者への説得をいかにスムーズにするか、例えば論理的に既存の練習方法の課題や、サービスの価値を伝えることも必要になります。」

「どんな手段を使ってリーチするかも重要になるので、ソーシャルマーケティングやSEO、コンテンツ作成など、試してみたいことはたくさんあるんですよ。」

 他のスポーツへの展開も考えている。

「キーパーだけでなく、他のポジションへの展開はもちろんですが、他のマイナースポーツへの展開もおもしろいなと思っています。他のスポーツでも、同じ課題があると思うんですよ。」

「社名をNextbookとしたのは、スポーツをサッカーだけに限定せず、次世代の教科書を作りたいという想いからなんです。まずはキーパーでノウハウをためて、他種目への展開を考えていきたいです。」

 突き動かすものは、コーチとして直面した課題意識。

「スポーツの指導や教育って、すごく遅れている気がするんです。英語やプログラミングは、ネットさえあれば学べるようになっていますけど。」

「環境のせいでちゃんとうまくなれていない状況を見て、『これ嫌だなー』って感じた課題を解決したいだけなんです。」

ネットでいろんな情報が手に入るようになったけれど、知識がないと何から学べばいいか分からないし、正しい情報かどうかも判断出来ない。

知識と想いを持った人が、型を作りサービスとして提供すれば、「うまくなりたい」「うまくさせてあげたい」って気持ちに応えることが出来るんだと感じた。

※本求人は募集を終了しています。

2017年07月25日 | Posted in 求人 | | Comments Closed 

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